「昔、ピアノを習っていたけど、先生が怖くてやめた」という話を、
周りの人から聞くことがあります。
そう、昔の先生は怖かった(笑)。
(もちろん優しい先生もいますよ)
小学2年生にあがると同時に浦和(現さいたま市)に引っ越してきたのですが、
近所(なんと徒歩30秒!)にピアノの先生宅があるのを知り、初めて母親と訪れた日のこと。
「どれぐらい弾けるか何か弾いて」と言われて、直近のレッスン曲を弾いたのですが、
何かを指摘され、けどすぐには直らず、
「違うでしょ!」と先生に怒られました。
そこで号泣。
けど、他に近所にピアノの先生もおらず、
怖い先生でしたが「ピアノ続けたい!」という思いのほうが強く、
その先生の門下生となりました。
それからも、レッスンでちょこちょこ泣いていました。
泣き虫という訳ではなかったんですけどね。
平和な時代、しかも近所ということもあり、母親が送り迎えとかレッスンに同席しなかったので、
どんなレッスン風景なのかは、母親は知る由もなかったと思いますが、
私が泣いて帰ると母親は「練習しなかったから怒られるんでしょ」という感じでした。
私も「練習しなかったから仕方ない」と思っていました。
先生も毎回怒るわけでもなく、上手に弾ければすごく褒めてくださる先生でした。
なので「先生、いつも怒っているな」などと思ったこともありません。
当たり前ですが、褒められれば嬉しく思います。
ただ、泣いたり怒られながらも上達し、今日の私があるのは、先生のおかげだと思っています。
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やさしいだけでは、甘えてしまう子もいると思います。
上達するため、壁を乗り越えるためには、時には怒ることも必要だと思っています。
けど、怒られるのって、いい気持ちしないんですよね。怒られる側も、怒る側も。
そんな経験をしているからこそ、怒られる立場の心境も分かるので、
今、自分のレッスンでは、楽しく教えることを心掛けています。
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